突然ですが、フラメンコのお話です。
えーと、実は大学時代からゆるゆるとフラメンコをやっておりまして(・・。)ゞ
近々ライブで踊るので、その曲について今更ながら調べてみました。
フラメンコの曲 TIENTOS(ティエントス)とは
ラテン語の temptare(誘惑する)が語源。
カディス生まれの快活なタンゴのメロディをもとに、まずスピードをゆっくりにして、それから、歌い方を重厚に変化させたのがティエントスです。
そのため、初めの頃は遅いタンゴ(タンゴ・レント)と呼ばれ、その後、”注意しながらゆっくり”という意味のスペインの古い言葉ティエントと呼ばれるようになりました。
そして今では、ティエントスは4拍子系の踊りの定番曲になっています。
TIENTOS(ティエントス)の特色
1コンパス2拍子・2小節の4拍子系。
シリアスな曲で哀愁にみちた独特の雰囲気を持つ踊りです。悲恋の内容の歌詞が多くゆっくりと穏やかで厳粛な全体に深みを持っている曲調です。
ギター演奏でのリズムの取り方は、1拍を不均一な3連で割り、拍子と拍子の間を微妙に長く伸ばしたりする粘りのあるリズムでアクセントを打ちます。
カンテ(唄)に合わせてゆったりと、ややもたるくらいの感じで踊る方が味わいが出ます。唄い手さんや歌詞により、曲の溜めが違ったりするのでなかなか難しいです。
曲の構成としては、
前半はスローテンポでティエントに合わせて踊り、
中盤にエスコビージャと呼ばれる足の踏み鳴らしにより、
リズムを刻んでいくパートが中心となり、
最後はテンポを上げてティエントのもとにもなったタンゴに合わせて踊ります。
踊りの構成としては、
ティエントの途中で唄い手がスピードアップをする場合と、
足音のパートの途中で踊り手がスピードアップをしていく場合などがあり、
踊り手により様々なバリエーションで構成されます。
歌の形式としては、
構成はタンゴと同じで8音節の3行詩か4行詩。
歌詞は哀切と感情のセンチメンタルで名言を含んだものが多いです。
今回の構成
こんな風にフラメンコにはある程度決まりごとがあり、その決め事さえ守っていれば、ソロならまぁやりたい放題です(笑)
やりたい放題は言い過ぎですが、基本的には決め事を前提としているので、初めてのギターさんや唄い手さんと一緒にやる時も、簡単な説明でもう合わせていきます。
ちょっと変わったことをやる場合も、事前に「ここはこんな感じでやりたいです」とちゃんと伝えれば大丈夫です。
今回は、唄1つとタンゴに入ってからタンゴの唄を2つかな。
ただタンゴの唄もすごーく色々な種類?唄?歌詞?があるので、鼻歌でこんな感じの雰囲気で長さはこれくらいのやつがいいんですけど、とか伝え流のですが、大体、「とりあえずやってみようか」となります(゚ー゚;A
で、実際合わせてみて大丈夫なとこもあれば、唄い手さんやギターさんから「そこはこっちのがいいかもしれないから、ちょっとその前からも一回やってみて」となったり。\(;゚∇゚)/
自分で構成を考えるのは楽しくもあり、苦しくもあり・・・
ただ改めてTIENTOS(ティエントス)の曲について調べてみて、まぁ知らないこともいっぱいあったりで(;^_^A
そして踊り手であっても、踊りだけじゃなく、やっぱり歌詞についても色々知ってる方がいいですね。
決して人前では唄わないけれど(笑)