ライブも終わって、一息つく間も無く、クリスマスライブがやってきます。
ライブで踊ったティエントは休みどころがなくてとってもしんどいのと、クリスマスっぽくはないかな(笑)ということで今回は久々にタンギージョを踊ろうかと思います。
そんなわけで、改めてタンギージョについて勉強してみました。
タンギージョとは
曲名:タンギージョ・デ・カディス(Tanguillos de Cadiz)
4拍子系の曲。[●○○○ ●○○○]。
タンギージョ・デ・カディス(Tanguillos de Cadiz)とはカディスのタンギージョという意味で、スペイン・アンダルシア地方の港町カディスで生まれた曲です。
タンギージョとは、スペイン語で「小ささ、可愛らしさ、少なさ、親近感」などを表す縮小辞の「-íllo」がついていて、「小さいタンゴ」という意味になります。
港町カディスの春をつげるカーニバルで生まれ、フィエスタ(お祭り)などでよく歌われる、明るくユーモアのある詩とテンポの速い軽快で粋な曲です。
本来のタンゴより速いテンポでリズミカルに踊られ、無邪気で愛嬌たっぷりの振りが魅力的です。帽子(コルドベス)を使って踊られることが多いですね。
そういえば、港町カディスで生まれた曲にはアレグリアスもありますね。
アレグリアスも明るい曲なので、港町カディスという街は陽気で明るい人々が多いんでしょうか。
タンギージョは港町カディスとその周辺でおこなわれる2月のカルナバル(謝肉祭)で仮装行列とともに歌われます。またコンクールも開催され、カディスに春の到来を告げます。
日本の感覚だと2月は冬真っ只中、という感じですが、カディスは、ジブラルタル海峡にほど近く、大西洋に面したスペイン最西端の街で、ジブラルタル海峡を渡ればアフリカ大陸という土地です。なので2月はもうポカポカ陽気なんですね。
タンギージョの歌詞
タンギージョは軽快なリズムとメロディーなので、歌詞も明るくて楽しいものなのかなと思っていました。が、以前、ライブで先生がお客さんにしていたタンギージョの解説を聞いて、「え!?そんな内容をこんな楽しい曲で歌ってるの?」とびっくりしました。
その内容とは、
昔、カディスの海岸で銅貨を見つけた人がいて、それが街中に広まり、たくさんの人が海岸で銅貨探しをしたそう。ただ、ほとんどの人はなかなか見つからず早々に諦めたという。
しかし、一人のおばあさんが、来る日も来る日も、朝から晩まで海岸で銅貨を探し続けたが、結局見つからず、それどころか、病気になり、亡くなってしまうというお話でした。
・・・曲だけ聴くととっても明るいんです。なのに歌って入る歌詞がこんなブラックユーモアたっぷりな歌だったとは・・・
ちなみに歌詞では、はっきり亡くなったとは言っていないのですが、墓地を意味する言葉があるらしく、暗に示して入るみたいですね。そこではっきり言わないところが、なんともまたブラックですねぇ。
歌詞の意味を理解しつつも、小粋に踊りたいですが、タンギージョの歌詞はなかなか難しいですね。