知り合いの知り合いを通じて「POPの書き方を教えてもらえないだろうか?」と依頼がきて、ひょんなことからPOPの書き方を教えに行くことになりました。
きっかけは看板のチョークアート
自分でも突然舞い込んできた話にびっくりしたのですが、どうやらPOPの書き方を指導してもらえる人を探しているという人の知り合いが、以前書いた看板とブラックボードのチョークアートを見たことがきっかけでした。
これを、探している人に教えた方が知り合いの知り合いでした。
つまり知り合いの知り合いの知り合いですね。
ややこしい。
それで直接探しているという方に会いに行くことになり、先方が求めていることを確認し、自分が提供できることを伝えて、結果、宝達志水町にあるお店までPOPの書き方指導に行くことになりました。
何が仕事につながるかわかりませんね。
お店は宝達志水町にある「まつぼっくり」さん
「まつぼっくり」さんは国道249号線沿いにあるアイスクリームの形をしたスイーツのお店。
アイスクリームだけでなくたこ焼きや大判焼きなどの軽食もあります。
かなり以前からあるお店なのですが、現在は店主の姪御さんが引き継いでいます。
それでこの機会にもっとたくさんの人に来てもらえたり、リピーターを増やすために色々頑張っているところです。
お店にどんな商品があるかをわかりやすく伝えるためにもPOPの書き方を教えて欲しいということでした。
POPの役割と書き方について指導
POP自体を書いたことがないというか、どう書けばいいかわからない、ということだったので、
- POPの役割
- POPの種類
- POPに何を書くか
- POPを貼る位置
- POPの書き方
についての説明をしながら実際にお店にはるPOPをご自身で書いていってもらうというスタイルで指導させていただきました。
実はPOPを書くときに重要なことは「伝えたいことがちゃんと伝わっているか」ということであり、キレイに書けているかどうかは関係ないんです。
ちゃんと内容が伝わっているならキレイに書けている方がいいかもしれません。
でもどんなにキレイに書けていても内容がお客様に伝わっていなかったら、POPとしては意味がないんですね。
なのでキレイに書くということよりも、伝えようと思って書く方がいいですよと毎回お伝えしました。
お店の入り口はブラックボードを有効活用
「まつぼっくり」さんは駐車場も広いので車を停めてお店の中に入らないとメニューが見えません。
国道沿いのお店でそれはとても勿体無いので、道ゆく人にも見える大きさで、時期毎の商品をアピールすることに。
これは夏の時期に書いたものですが、
以前はお店の中にかき氷の種類をホワイトボードに書いていました。
どんな種類のかき氷があるかはちゃんとわかるのですが、ワクワク感が欲しいですよね。
そこでお店の入り口に置くブラックボードに、かき氷があるということと種類やトッピングをわかりやすく、
また反対側にはソフトクリームを乗せたかき氷があることもアピールしてみました。
特徴ある商品に吹き出しPOP
ソフトクリームは食品サンプルもあるのでどんな種類があるかはわかります。
食品サンプルも新しくキレイにしたので、POPもよりわかりやすく、そして特徴的な商品には伝えたいことを吹き出しPOPに語りかける感じで入れてもらいました。
写真を使ったPOP
ソフトクリーム他にアイスクリームもあります。
アイスクリームの食品サンプルは全種類はなく、種類もケースの中に書いてあるだけでわかりにくので、実際の商品の写真を撮りコルクボードに貼りました。
どんな種類のアイスがあるかだけでなく、おすすめや売れ筋なども一緒に伝えることができます。
お客様の目線を意識する
お店の右側のコーナーには大判焼きやたこ焼きなど温かいメニューが並んでいます。
以前はメニューが上の方に掲示されていて、見上げなければ下手したらメニューに気づかない感じでした。
そこでちょうど目に入る高さでもあるカウンターにそれぞれの商品のPOPを書いて設置したところ、常連さんから「こんなメニューもあったんだ」と言われたそうです。
黄色い柱の窓のような部分がお店に入るとすぐ目に飛び込んでくる場所にあります。
この場所が何も使われていないのはとても勿体無いので、裏から黒い布などを貼り、簡易ブラックボードのようにして、その時々のお知らせや商品の案内板として使うことにしたらどうですかと提案。
すると臨時休業のお知らせだったり、寒くなってきたので大判焼きのご案内など、行くたびにここの内容が変わっていて、すごく有効活用されていました。
メニュー表をすっきりわかりやすく
アイスクリームやソフトクリームのある左側の上の方に、ソフトクリームの写真とメニューが掲示されていました。
ソフトクリームの写真は食品サンプルがあるので必要ないんじゃないかという話になり、真ん中に表示していたメニューを全面を使って、値段や種類などをわかりやすく書いてもらいました。
実は黒い画用紙をサイズに合わせて切り、白のペンで書いたのですが、ブラックボードに書いたようにも見えますね。
こちらが以前の状態。ビフォー。
メニュー表やPOPを書き直した状態。アフター。
これだけでもだいぶお店の雰囲気も変わり、商品も何があるかわかりやすくなったかなと思います。
自分にとって当たり前のことは当たり前ではない
今回、全部で6回お店に直接出向きPOPの指導をさせてもらいました。
POPをわかりやすく書くときに、文字の大きさを変えたり(ジャンプ率と言います)、例えばメニューを書くときにはまずグループ分けをしてあげるといいということなどは、デザインの勉強をしていた自分にはごく当たり前のことなのですが、それまでそーいったことをしたことがない人には新鮮な情報だったりします。
同じようにキャッチコピーの作り方とか、目線の流れや、距離により効果的な場所が変わるといったこともそうですね。
以前、雑貨屋や天然石アクセサリーのお店でバイトしていたときにPOPを書いたりしていた経験とか、デザインやマーケティングの勉強をしてきたりと身につけた知識がこんな風に誰かの役に立つんだなということを時間した日々でもありました。
もちろんちゃんとPOPについて改めて勉強し直しましたけど。
「まつぼっくり」さんは千里浜の近くにあります
今回POP指導に行った「まつぼっくり」さんは国道249号線沿いの羽咋郡宝達志水町にあります。
千里浜なぎさドライブウェイからも近いんです。
のと里山海道の今浜インターを降りて5分ほどです。
ソフトクリームの形をしたお店が目印です。
POPは書いて終わりというものでもないですし、これが正解というものでもないです。
時期によっても違うし、どんどん試行錯誤を繰り返していくものでもあると思います。
何よりPOPのいいところは、お金をかけずに、すぐに、書いて試せる、というところです。
その辺りのことも伝え、何より全部のPOPを自分たちで書いてもらいました。
大事なのはこれから先、自分たちで考えてPOPを書いていけることなので。
もちろん最初のうちは、
- こういうことを書いたらいいんじゃないかな
- こういう風に書いた方がわかりやすいと思うよ
という風に提案をし、あくまで自分で考えられるようになるような指導を心がけました。
その甲斐?あってか指導回数を経るにつれ、どんどん上達していくのが見て取れ、
ここはこんな風に書いた方が伝わりやすいでしょうか?と
自分で考えるようになっていったことが実感でき、
自分でも初めてのことだったのですが、やってよかったなと思いました。
なのできっとこれからもPOPだけでなくお店もどんどんいい方に変わっていくのではないでしょうか。
ぜひお近くに行かれることがある際は立ち寄ってみてください。
お店の横にある音楽教室の壁にはソフトクリームのイラストも登場しましたよ。
インスタ映えスポットとしても注目ですね